税理士試験の勉強(年間の流れについて)


税理士試験は、働きながら勉強をしている方が多くいらっしゃるかと思います。

年間の勉強を通して気づいたことを大まかにまとめてみました。

税理士試験は毎年8月に1回だけ実施されます。

そこから休む間もなく、9月から来年に向けての戦いが始まります。

私も週末になると、わざわざ地元から都内のT◯Cに通学で通っていました。

(通信だとサボってしまうので・・・)

合格のためには1年を通して勉強し続ける必要がありますが、

学習の進度によって、↓以下の4つのシーズンに分けられると思います。

・基礎期(9月〜12月)

・基礎期の復習(冬休み)

・応用期(1月〜4月)

・直前期(5月〜7月)

それぞれのシーズンで気づいたことなどを振り返ってみます。

(あくまでも私の主観であり、初学者の方を前提とした記述なので、その旨ご了承ください)

会計・税法科目ともに基礎的な内容から始まります。

財表・税法科目であれば、計算の内容が中心で、理論は少なめの内容だったと思います。

基礎期とはいえども、学習の内容としては、

「本試験では絶対に落としてはならない」

論点が集中していますので、実はかなり重要なところです。

初学者の方であれば、

①講義に穴を開けないこと

②次回の講義までに、最低でも1〜2回は問題集を解いておくこと

をまずは心がけておくと良いでしょう。

財表や税法受験者の方は、講義の進度とは別に、コツコツと理論暗記をしてくことをおすすめします。

また、既学習者の方にとっては、おそらく税法の理論暗記が集中的できる時期となります。

これは官報合格した友人のセリフですが、

「税法の2年目(再受験)は、理論を全部(本試験に)持っていかないとダメ」らしいです・・・

約1週間の短い期間ですが、働きながら勉強している方にとっては貴重な勉強期間です。

ここで基礎期の復習をしっかりやっておくと、年明けがかなり楽になります。

この期間で私がやったことは、

①問題集を1〜2回転

②月例のテスト解き直しを1回転

③基礎期に出た理論を暗記

したくらいです。

内容的には少なめですが、年末年始の用事もあるので、勉強できる時間は意外と少ないはずです。

仕事が休みだと気も抜けてしまいがちですが、苦手論点を確実に潰しておくことが大切です。

税理士事務所に勤務している方にとっては、繁忙期と重なるため、勉強との両立が最もハードな時期になります。

ですが、受験する科目に関わらず、この時期に勉強できるかどうかで合否が分かれると思っています。

この時期の学習項目は、

「本試験で取れるかどうかで合否が決まる」

という重要な論点が多くあります。

私も問題集で間違えたところは、できるまで徹底的に解き直していました。

(このあたりから、何度やっても間違えてしまう論点がはっきりとしてきます)

仕事が繁忙期の方にとっては、体力的・精神的にもかなりキツい時期ですが、ここが踏ん張りどころです。

答案練習会、いわゆる「答練」が中心になります。

4月までの勉強がある程度身についていないと、答練はまったく歯が立たないので、

最も気持ちが折れやすい時期でもあります。

ここからは本試験まで一気に駆け抜ける感覚ですね。

細かいことを考えている余裕はなく、とにかく目の前のことをひたすらこなしていたと思います。

やったこととしては、

①答練の解き直し

②答練で間違えた論点は、問題集に戻って、できるまで解き直し

③理論は優先順位の高いものからとにかく覚える

あたりでしょうか。

最終的には、いかに本試験の日に一番良い状態へ持っていけるかがポイントです。

試験勉強で私が最も苦労したのは、

1年を通して勉強のモチベーションを維持することでした。

そこは、自分なりのリフレッシュ方法を見つけておくのが良いと思います。

ですが、やはり気持ちが折れてしまうこともあるでしょう。

私も税法受験の年に、直前期に勉強が手につかなくなってしまったことがあります。

(初めての税法だったので、プレッシャーが大きかったのかもしれません)

そのとき自分がとった対策としては、

「勉強しない日をつくらないこと」

でした。

1日に15分や30分でもいいので、まずは自分のできる範囲でやってみようと。

自分へのハードルを極端に下げたことで、次第に気持ちも落ち着き、勉強を再開することができました。

年間の大まかなポイントについてまとめてみました。

この記事では、科目ごとの細かい勉強方法には触れませんでしたが、

試験勉強のやり方については、

①予備校の先生を信じること

②予備校の教材以外には手を出さないこと

に尽きると思います。

それだけをきちんとこなしていけば合格はできますし、私自身もそうでした。

受験生のみなさんには、ぜひ合格を掴み取っていただければと思います。


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