税理士試験には撤退戦略も必要


税理士試験は合格まで相当の年数がかかります。

やるからには、撤退戦略も頭に入れておいた方が良いでしょう。

私が税理士を目指したのは32歳のとき。

受験のため思い切って転職をしましたが、その後いろいろあり・・・

初めて試験を受けたのは35歳になってから。

最終的に資格を取れたから良かったのですが、

今振り返ると、人生において相当リスクのある試験だったと感じています。

税理士試験の受験生活は過酷

税理士試験は会計・税法科目合わせて5科目に合格する必要があります。

しかも試験は毎年8月に実施される1回のみ。

合格するまでにかかる時間は、早くて3〜5年、平均で7〜10年とも言われていますから、

働きながらの勉強は相当な負担になります。

試験勉強を中心にした生活にしなければいけないのと、

家庭を持っている方であれば、家族の理解や協力も必要になってきます。

税法科目(法人・所得・相続)の受験ともなれば、

「仕事、食事、睡眠以外の時間はすべて勉強」

にするくらいの覚悟は入るでしょうし・・・

こうした受験生活の過酷さから、

途中で断念する方も決して少なくはないでしょう。

3回目の受験で決めたこと

私も初受験が35歳と遅めだったので、

ダメだったときの撤退戦略も考えておく必要がありました。

初受験から2年続けて簿記論に不合格となり、その時点で既に37歳。

さて、どうするか・・・

もし税理士になれないとしたら、この業界を去るつもりでいたので、

「続けるか・諦めるか」の判断は年齢的にもギリギリのタイミングでした。

そこで、私が決めたことは、

「来年、3回目の試験でダメだった場合には、税理士試験をあきらめる」

というもの。

3回もやって1科目も受からないのであれば、

試験の適性という意味でも、あきらめるしかないだろうと。

そんなプレッシャーがいい方向に向かったのか、幸いにも3回目の受験で科目合格をすることができ、

その後の2年で3科目まで揃えることができました。

受かったから良かったのですが、もしダメだったらと思うと今でもゾッとします笑。

税理士試験の勉強は長期間に渡りますし、もし失敗すれば人生を無駄にしかねません。

だからこそ、万が一の時のために撤退戦略を考えておくことが大切だと思っています。

私も30代のほとんどを税理士試験に費やしたので、失ったものもそれなりに大きいです。

(もう引くに引けなくなってしまったというのが正直なところですが・・・)

「受験を続けるか、諦めるか」

自分なりの基準を持っておくことは、その後の人生のリスクヘッジにもなります。

人生は限られていますし、選択を間違えないようにしましょう。


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